目の動きを赤外線センサー等で感知し、プレイヤーがどこを見ているのかを計測する装置アイトラッカー。このアイトラッカーに使用されているアイトラッキング技術は、VR(バーチャルリアリティー)でも重宝されています。
アイトラッキングとは、プレイヤーの視線を捉える技術のこと。VRでは、直接眼球に触れない計測システムをヘッドセットに組み込むため、赤外線カメラ・赤外線LEDを使用した角膜反射法を使用しています。
この技術を利用することで、VR内におけるプレイヤーの視線情報を把握することが可能。データをVR映像に反映させることにより、コントローラーを使うことなく、プレイヤーの視線のみで操作ができるようになります。
人間の目は、焦点が合っている部分を中心に物体がハッキリと見え、それ以外はぼやけているという状態が自然です。しかし、アイトラッキング技術を使用していないVRヘッドセットの場合、映像がハッキリ見えてしまうため、現実味が薄れてしまうのです。
その点、アイトラッキング機能を搭載したヘッドセットであれば、焦点を中心とした映像だけの解像度を上げることができるため、より人間の視界に近づくことが可能。まるで現実で物や景色を見ているかのような、リアルな没入感を実現できるというワケです。
VR空間での没入感を高めるのにアイトラッキング技術は有効ですが、どのアイトラッカーでも同等の機能が備わっているワケではありません。とくに、シームレスに映像を楽しんでもらうためには目の動きを秒単位で計測しなければならないため、サンプリングレートの周波数が高いアイトラッカーを選ぶことが重要です。
さらに、デモンストレーション対応で導入後のイメージを具体的に描けるか、専門的な技術者のサポートがあるかどうかも重要なポイントと言えるでしょう。
マーケティング調査において、アイトラッキングは消費者の無意識な心理や行動を可視化する有力な手法として活用されています。例えば、VR空間内に構築した仮想店舗での買い物を体験してもらい、その視線を追跡することで「どの商品が最初に目に留まったか」「陳列棚のどの範囲を長く注視したか」といった詳細なデータを取得できます。これらの客観的な知見は、パッケージデザインの改善や棚割りの最適化、購買意欲を高める販促(POP)の作成に直結します。
また、Webマーケティングの領域でも、VR環境下でのWebデザインや広告配置の視認性評価において、ユーザーの興味・関心を捉えるためにアイトラッカーの技術が導入されています。
医療・リハビリ分野では、VR訓練中の視線情報を解析することで、患者の認知負荷や回復状況を客観的に把握する試みが進んでいます。例えば、VRを用いた買い物や歩行の疑似体験訓練では、視線の動きから患者が周囲の状況をどの程度認識できているかを測定できます。安全が確保された仮想空間で実生活に近い負荷を与えられるため、身体的・精神的な負担を抑えつつ、効率的な機能回復を支援できるのが大きな利点です。
VRドライビングシミュレーターとアイトラッカーを組み合わせることで、走行中の安全確認が適切に行われているかを厳密に評価できます。注視点の動きを詳細に把握できるため、自動車教習所や運送業界における安全教育において、熟練ドライバーとの比較に基づいた的確な運転指導が可能です。また、瞬きの回数や閉眼時間をリアルタイムに測定し、居眠り運転や注意力の低下を早期に検知するシステムの開発にも役立てられています。
VRを活用すれば、工事現場などで起こり得る労働災害を疑似体験し、安全意識を高める教育が行えます。特に「はさまれ」や「巻き込まれ」といった実地での再現が困難な危険事象も、VRであれば安全かつ臨場感を持って体験が可能になります。アイトラッカーを併用することで、研修者がどこを見ていたか、危険を見落としていなかったかを後から検証できるため、座学のみの研修に比べて格段に高い学習効果が得られます。
熟練者の技能継承において、言葉での言語化が難しい「勘」や「コツ」を可視化することは極めて重要です。アイトラッキングを活用すれば、熟練者が作業中のどのタイミングで、どこを注視しているかを客観的に記録できます。この視線データと手の動きを同期させて解析することで、初心者が効率的にプロのノウハウを習得できるような、高精度なトレーニングプログラムの構築が可能になります。
VR体験に不可欠な没入感やリアリティを実現するためには、視線の動きを遅延なく正確に捉える高精度なアイトラッキング技術が欠かせません。ユーザーの視覚体験を現実と同等の水準まで引き上げるためには、デバイスの基礎性能が極めて重要な役割を果たします。
高度な機能の組み込みは、プロダクトの質を高めるだけでなく、最終的なユーザー満足度の向上にも直結します。単なる機能の有無だけでなく、導入後の安定稼働を支える信頼性や、手厚い国内サポート体制を備えた製品を選ぶことが、プロジェクトを成功へ導く鍵となります。
ここでは、アイトラッカーの導入を検討している方向けに技術者による導入サポートとデモの開催や対応をしているアイトラッカーを目的別にご紹介しています。目的と用途に合わせて装置をピックアップしていますので、ぜひ製品選びの参考にしてください。
運転時や現場点検の
視線行動を計測したい


| レンタル可否 | 〇 ※1週間単位 |
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| レンタル可否 | 〇 要問合せ |
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| レンタル可否 | 〇 ※月単位 |
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※2023年8月1日調査 googleで「アイトラッカー」で検索して表示された、アイトラッカー取り扱い企業の上位17社の中から、技術者による導入サポートとデモの開催または対応を行っている企業をピックアップし、以下の特徴で選出。
現場の複数箇所の視点を計測したい…唯一、導入企業の現場に合わせたカスタマイズ性と持つ装着型アイトラッカーを提供
対象物1点の細かい視線を追跡したい…唯一、視線データの取得量が一番高く(1200Hz)、マイクロサッカードを含む無意識な眼球運動を計測できる据え置き型アイトラッカーを提供
VRで再現された空間の評価をしたい…唯一、空間体験をしながら計測が可能なヘッドマウント型ディスプレイの装着型アイトラッカーを提供