小売店や実店舗において、売上を伸ばすためには「顧客がどの商品や陳列、パッケージに興味を持っているのか」を正確に理解することが欠かせません。そこで近年マーケティングの現場で注目を集めているのが「アイトラッカー(視線計測機)」です。この記事では、店舗へのアイトラッカー導入によって明らかになる顧客の心理や、解決できる課題についてわかりやすく解説します。
アイトラッカーを活用することで、アンケートやヒアリングでは引き出せない顧客の「無意識に関心を持っているもの」や「買い物中の迷い」をデータとして可視化できます。たとえば、「入店直後にまずどこを見たか」「棚の前でどの商品を比較検討したか」「POPや値札を何秒注視したか」といったリアルな動向が明らかになります。
従来のPOSデータはあくまで「購入された結果」しかわかりませんでしたが、アイトラッカーを組み合わせることで「そもそも全く見られていない死角の棚がある」といった、売上に繋がらない根本的な原因を発見できるようになります。
売れ行きの悪い商品に対して「パッケージの魅力が足りないのか」それとも「そもそも顧客の視界に入っていないのか」といった売れない理由を把握することができます。陳列棚のなかで自然と視線が集まる「ゴールデンライン(見やすい位置)」を特定し、そこに主力商品を配置することで、ついで買い(クロスセル)を意図的に狙う施策も可能です。さらに、導線のわかりにくさなど購買意欲を削ぐようなレイアウトの課題を発見することにも役立ちます。
店舗内に設置したPOPやデジタルサイネージが、本当に顧客の足を止める効果を発揮しているのかを客観的に評価できます。もし「視界に入っているのに読まれていない」とわかれば、キャッチコピーやデザインの抜本的な改善に踏み切れます。単に目立つだけの装飾ではなく、顧客の購買意欲をしっかりと後押しする、実用的なプロモーション戦略へと繋げられます。
購入に至った人と、買わずに立ち去った人の視線パターンを比較分析することで、どのポイントで迷いが生じたのか、どの商品群で比較検討されたのかを明確に把握できます。顧客が「買う」と決断した瞬間のプロセスを可視化できれば、より効果的な価格設定や、商品が引き立つ棚割り(プラノグラム)の改善ヒントを豊富に得ることができます。
実店舗での視線計測には、大きく分けて2つのアプローチがあります。1つ目は、事前に募集した調査モニター(協力者)に店内を歩き回ってもらう方法です。この場合は、顧客の自然な動きを妨げない「ウェアラブル型(メガネ型など)」のアイトラッカーが向いています。
2つ目は、一般のお客さまに機器を装着させず、ありのままの自然な状態を計測したい場合です。このケースでは、特定の棚やサイネージの裏に設置する「非接触の据え置き型」や「AIカメラ」の選択が主流です。
また、ウェアラブル型で店内全体を調査する場合、収集した膨大な視線データを実際の陳列棚の画像へ自動で紐づけてくれる「自動マッピング機能」を備えた解析ソフトを選ぶと、分析の手間が大幅に省けます。「誰の」「どんな行動」を調査したいのか、自社の調査環境や目的に応じた機能が搭載されているかを事前に確認しましょう。
小売・店舗マーケティングにアイトラッカーを活用することで、顧客が強い興味を示しているエリアと、まったく見られていない死角をあぶり出し、そのデータを根拠とした効果的な店舗づくりに活かせます。顧客の心を掴む要素を客観的に導き出し、売上アップに直結する次世代の販促活動へぜひ役立ててみてください。
ここでは、アイトラッカーの導入を検討している方向けに技術者による導入サポートとデモの開催や対応をしているアイトラッカーを目的別にご紹介しています。目的と用途に合わせて装置をピックアップしていますので、ぜひ製品選びの参考にしてください。
運転時や現場点検の
視線行動を計測したい


| レンタル可否 | 〇 ※1週間単位 |
|---|


| レンタル可否 | 〇 要問合せ |
|---|


| レンタル可否 | 〇 ※月単位 |
|---|
※2023年8月1日調査 googleで「アイトラッカー」で検索して表示された、アイトラッカー取り扱い企業の上位17社の中から、技術者による導入サポートとデモの開催または対応を行っている企業をピックアップし、以下の特徴で選出。
現場の複数箇所の視点を計測したい…唯一、導入企業の現場に合わせたカスタマイズ性と持つ装着型アイトラッカーを提供
対象物1点の細かい視線を追跡したい…唯一、視線データの取得量が一番高く(1200Hz)、マイクロサッカードを含む無意識な眼球運動を計測できる据え置き型アイトラッカーを提供
VRで再現された空間の評価をしたい…唯一、空間体験をしながら計測が可能なヘッドマウント型ディスプレイの装着型アイトラッカーを提供